11月限定メニューとして登場しているスティッキートフィーアップルケーキについて、
本日お客様よりケーキの中に種のようなものが入っていたとご報告をいただきました。
確認いたしましたところ、それは間違いなくトフィーケーキに使っているデーツの種でした。
こちらのトフィーケーキは生地にデーツというドライフルーツを入れています。
デーツは中に硬く大きめな種が入っており、私がケーキで使用しているものはすでに種が取り除かれているタイプのものなのですが、稀に種が残っている場合があり、デーツを紅茶でふやかしやすいように包丁で刻む際に中に種が残っていないか確認していました。
せっかくデーツを使っているのだから完全に煮溶かすのではなく、少し粒が残るくらいのほうが面白いのではないかと粗目に刻んでおりました。その結果、種を見逃しました。
デーツのような大きな種を見逃したのは私の確認の甘さであり、深く反省しております。
また、再度このような事がないように、包丁で刻む際に種が残っていないか確認し、また紅茶でふやかした後にさらにザルで漉して見逃したものがないように再チェックいたします。
こうすることによってなめらかな紅茶とデーツのピューレが出来上がり、スムースなスポンジとなり、今までと少し違った、むしろより美味しいものをご提供できるのではないかと思います。
有名なパティシエの方のレシピ本に「自分にとっては100分の1でも、お客様にとっては1分の1」という言葉があります。これは私が菓子を作る上で一番大切に思っている言葉です。
せっかくお買い求め頂いた品に種入りのものをお渡ししてしまったこと、本当に申し訳ございません。
今後このような1が出ないようにより慎重に確認して製造いたします。
今回ご報告くださったお客様には本当に感謝の気持ちと、改めてお詫び申し上げます。
デーツの種と関連しまして、フルーツスコーンに使用しているレーズンもよく葡萄の軸や稀に種が中にあることがあります。
店をオープンする前に自分のティータイム用によくこのフルーツスコーンを焼いていて、食べた時にガリッとすることがあって嫌な気分になることがありました。
そんなことがないようにスコーン生地に混ぜ込む前に目視でチェック&あやしい物は取り除いているのですが、トフィーケーキのように刻んだり漉したりはできないため、今後より厳しくしっかりとチェックするようにいたします。
今回確認のためにと持ってきてくださったデーツの種はビニール袋に閉じ込めて、私の今後の戒めのために冷蔵庫に貼りました。
初心忘れるべからず、1分の1であること、皆様が安心してお召し上がりいただける製品作りに努めてまいります。
明日の土曜より、スティッキートフィーアップルケーキは紅茶&デーツを漉したピューレを生地に加えたものをご提供いたします。
今後ともご利用いただけましたら幸いでございます。